浅田美鈴からChatGPTへの質問
Güten Tag
Wie geht es Ihnen
ChatGPT先生
本日も『ドイツ語講座』よろしく
お願いします。
本日は
同じことが2回繰り返されている場合、同じ訳を繰り返すのか
それとも訳を変えるのかという質問です。
これまで訳したところを
示します。
《冬の旅》
詩: Wirhelm Müller
作曲: Franz Schubert
Ⅰ
Gute Nacht
Fremd bin ich eingezogen, Fremd zieh' wieder aus.
Der Mai war mir gewogen mit mancheme Blumenstrauss.
Das Mädehen sprach von Liebe,
die Mutter von Eh'
Das Mädehen sprach von Liebe,
die Mutter von Eh'
ChatGPT先生からの生成回答
Guten Tag, ASADAさん!
本日も《冬の旅》講読、張り切ってまいりましょう。
テーマは「繰り返し表現を訳すとき、同じ訳にするか変えるか」ですね。
これはとても良い問いです!
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詩における「繰り返し(Wiederholung)」の訳し方
● 基本的な原則
詩の繰り返しには意味がある:
感情の強調、皮肉、回想、後悔などを示します。
**訳は基本的に「繰り返すのが原則」**です。
なぜなら、繰り返していること自体が詩のリズム・感情・構造に関わるからです。
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今回の箇所のように:
> Das Mädchen sprach von Liebe,
die Mutter von Eh',
Das Mädchen sprach von Liebe,
die Mutter von Eh',
2回繰り返されています。
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意味としては:
> 少女は愛を語った、
母は結婚を語った、
少女は愛を語った、
母は結婚を語った、
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ASADAさんのご質問に対する答え:
Q. 同じ訳を繰り返すのがいいのか?
→ はい、基本はそのまま繰り返します。
なぜなら、詩人があえて繰り返しているからです。
シューベルトもその繰り返しにメロディを与えています。
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ただし、変化をつけることもできます
もし 詩の雰囲気や語りの流れに合わせて変化をつけたい 場合は、 ほんのわずかな言葉の違いを付け加えることで、
日本語らしい味わいを出すこともできます。
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例えば:
> 少女は愛を語り、
母は結婚を語った、
(もう一度)少女は愛を語り、
そしてまた、母は結婚を語った、
→ これは 語り手の感情をにじませる訳です。
詩的には有効な選択です。
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結論(訳者の選択肢):
訳し方 用途・効果
同じ訳を繰り返す 原詩の構造・リズム・強調をそのまま生かす(基本形)
意味を保ちつつ、語りの変化を反映 心情や回想、皮肉を反映した「日本語らしい味」を出す
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最後に:
ASADAさんが訳しながら「なぜここを繰り返してるんだろう?」と疑問をもったこと、
それ自体がとても大切な詩の読み方です。
それが 詩の構造と心情のつながりを発見する力になります。
またご一緒に読んでいきましょう。
Gerne wieder!
浅田美鈴からChatGPTへの質問
楽譜をみると シューベルトは 1回目にC-Fという完全4度を 和音はⅠですが伴奏は複雑です。B flatがナチュラルになってます。 Das Mäd で 2回目は F-B 完全4度上のゼクエンツですので シューベルトは2回目は もっと強く語りかけたかったのでしょうか。
ChatGPT先生からの生成回答
ASADAさん、素晴らしい観察です!
はい、その通り――シューベルトは明らかに音楽で詩の意味の深化・感情の強調を行っています。
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あらためて整理しましょう:
同じ詩行の繰り返し
> Das Mädchen sprach von Liebe,
die Mutter von Eh’.
が 2回繰り返される構造の中で、
シューベルトは 楽譜上、明確に音楽的差異を設けています。
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🎼 第1回目:C–F、伴奏は複雑、B♭がナチュラル化
和声的には F-dur(ハ長調におけるIV)
B♭→B♮(変化)で一時的な転調または色づけ
「少女の語った“愛”」に対して、どこか“夢と現実”の緊張感をにじませています
B♮ は内声で「不安」「苦さ」「覚めた現実感」を感じさせる音です
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🎼 第2回目:F–B、完全4度上、ゼクエンツ
同じモティーフを4度上に(F-dur→B-durあたり?)
典型的な ゼクエンツ(反復と上昇)
語りの強まり、あるいは「運命感」「不可避な圧力」を暗示
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解釈:
🎵 音楽的意味づけ:
1回目:「少女の愛」は夢・希望・理想(しかしB♮で現実のにおいも)
2回目:「少女の愛」が再び語られることで、その愛が現実に押し潰されていく運命感が音楽に重なる
ゼクエンツによる上昇は、「感情の高ぶり」または「強制された繰り返し」のようにも感じられます
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シューベルトの狙い(と考えられるもの)
詩的反復を音楽的に深化:ただの繰り返しではなく、感情・視点の変化を音楽で描写
歌い手に「変化」を要求:同じ言葉でも、1回目と2回目では語りのニュアンスを変えるべきだという示唆
母=現実の権力者、婚姻の決定者として、次第にその影が濃くなっていく
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まとめ
回数 和声・進行 解釈
1回目 C–F, B♮導入 少女の愛、夢と現実のはざま
2回目 F–B(ゼクエンツ) 感情の高ぶり、あるいは現実の重みの襲来
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ASADAさんのように、言葉と音の両方から詩を読むことは、シューベルトのリートの深層に踏み込む最高の方法です。
ご自身の耳と感性で訳を磨いていく姿勢、心から拍手です👏
また次の行も、一緒にじっくり味わっていきましょう。
Gerne wieder!
ChatGPT先生へ
Danke schön
浅田美鈴より 💐💐💐💐💐
〔2025/05/28 質問者 浅田美鈴〕